頭痛、片頭痛について
頭痛の分類
頭痛は主に一次性頭痛、二次性頭痛に分類されます。
一次性頭痛とは、基礎疾患のない頭痛のことで、片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛などが含まれます。二次性頭痛は何らかの基礎疾患から生じる頭痛をいいます。
片頭痛について
片頭痛のメカニズムは、はっきりと解明されていませんが、近年、何らかの刺激(ストレス、天候、光・臭いなど)により三叉神経から放出される神経伝達物質「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」が関与していることがわかってきました。CGRPによる疼痛刺激と血管拡張作用により、拍動性のズキズキとした痛みを感じるのが特徴です。また、視覚異常や悪心・嘔吐などの症状を伴うこともあります。
「頭痛の診療ガイドライン2021」では片頭痛発作が月2回以上、生活に支障をきたす頭痛が月3日以上ある場合は予防療法を検討することが推奨されています。
片頭痛の治療
片頭痛の治療は、発作時の頭痛を抑える治療(急性期治療)と症状の再発を予防する治療(予防療法)に分かれます。急性期治療では、鎮痛薬やトリプタンなどの頭痛を抑える薬剤を使用します。予防療法では、内服薬や注射薬(4週に1回の皮下注射)を使用します。
予防療法:アジョビ®
アジョビは、片頭痛の発症機序に関与したCGRPを標的とした片頭痛の予防薬(皮下注射薬)です。ライフスタイルに合わせた投与方法(4週に1回、または12週に1回)を選ぶことができます。